制服のお話【公社化以降】 [働いてみたら、こんなトコ]
2003年(平成15年)4月1日の日本郵政公社のスタートにあわせて、長年親しまれてきた緑の制服から紺色の制服へ変わりました。
それに伴い、郵便・貯金・保険がそれぞれ別会社になったため、制服も別のものに変わりました。
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窓口・貯金・保険は基本的にはスーツを基調としたデザインで、オレンジ・グリーン・ブルーなどのシンボルカラーをポイントに取り入れたものになりましたが、一番変化したのは集配課の属する郵便事業会社です。
上着は前ファスナーのブルゾンタイプに反射材テープが入り、Yシャツからポロシャツに変わりました。
そして足元は革靴からマジックテープのスニーカーに変わり、より作業服に近づいたという感じでしょうか(笑)
ネームプレートはプラスチックの小さなものから、首から下げるIDカードケースに変わり、中には顔写真入りのIDカードが入り、外で走り回る集配職員には、汚れるし、ひもは引っかかるしで全くいいことありません(笑)
公社の期間は4年半あったのですが、わずか5年ほどの期間に制服が2回も変わるという、なんとも無駄なことをしてまして・・・
制服が変わるということは、商品を納入している業者がいるということですからね。
入札制ということですが・・・
制服のお話【公務員時代】はこちら
制服のお話【公務員時代】 [働いてみたら、こんなトコ]
郵便局員の制服も公社化された時に現在の紺色を基調としたものに変わりましたが、一昔前は郵便局員の制服といえば緑色でした。
制服は局から貸与の形で支給されますが、公務員時代は窓口・集配・貯金・保険とも制服は同じで、ネームプレートを見ないと区別がつきませんでした。
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緑色のスーツの上下で、生地が薄い春夏用と厚い秋冬用がありました。
Yシャツは薄い緑のストライプが入っていて外務職は長袖のみ。
夏場熱いのになぜ半袖が無いのか聞くと、外務職はバイクに乗るから安全性を考慮してのことらしい・・・
ネクタイはコシノジュンコデザインの柄の入った緑・紺・赤の3色。
靴は黒の革靴でした。
冬用に同じく緑の防寒着も支給されていましたね。
女性職員の場合は上着の形が違い、Yシャツの代わりにブラウスにリボン。
内務はスカートで外務はパンツスタイルでした。
ちなみに雨天の配達用に、緑色の雨合羽や長靴も支給品で、冬用に防寒靴もありました。
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知ってますか?KYT(危険予知トレーニング) [働いてみたら、こんなトコ]
集配課で朝のミーティング時に行っていたことのひとつに、KYT(危険予知トレーニング)というものがありました。
危険予知トレーニングの頭文字を取って、ケイワイティーと呼ばれていましたが、どのようなものかご存知ですか?
ヒヤリ・ハット事例が載っているイラストシートを使い、どんな危険が潜んでいるのか事前に予測して事故を無くそうというものです。
日頃、バイクや車に乗って配達している時に自分が危険な目にあったとか、実際に事故が起こったとかいう例を職員から募集して、それをイラストに起こした20例ほどで1冊になったものを使用します。
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使い方としては・・・
司会の者が毎朝ランダムにページを選んで、イラストに描かれたシーンを説明した後、班員にこのイラストの中にはどんな危険が潜んでいるのか問いかけます。
例えば、郵便バイクが走行している先に見通しの悪い交差点が描かれたイラストならば、
・「路地から少年が飛び出してくる」
・「自転車がスピードを落とさずふくらんで曲がってくる」
などの予測が出てきます。
再度、司会がどのようにすれば良いのか問いかけます。
・「見通しの悪いところではスピードを出さない」
・「前方に注意して、交差点では一旦停止する」
などの意見が出ます。
司会が「このような見通しの悪い場所では飛び出しの危険が考えられるので、スピードを落として前方に注意しましょう」とまとめて、「前方注意ヨシ!」など全員で復唱して終わります。
毎日バイクに乗り、ひとたび事故が起きると配達が遅れるばかりでなく、代わりの要員の手配や修理など、様々な影響が出る職場ならではの危険回避の意識を高める方法でした。