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年賀はがきが発売されてノルマ必達のため職員が必至になっています [語ります、内部事情・・・]

年賀はがきの販売が先週から始まりましたが、みなさんはもう購入されましたか?


うちは例年12月に入ってからやっと準備し始めるのですが、一般的にも購入されている方はまだまだ少ないと思われます。


 

今日帰宅してみると、不在時に来客があったことを知らせるインターホンのランプが点滅していました。

誰かと思い確認してみると、郵便局の配達職員が映っていました。

そして、郵便受けを確認すると・・・


なるほど、年賀はがきの予約票が入っていました。

 


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どうやら配達途中に声掛けしながら「営業」しているようです。


早くもノルマ必達が局内で叫ばれていることが想像できますね。



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今年のノルマ枚数はまだ確認していませんが、一昨年まだ現役で働いている仲間に聞いたところ
  • アルバイト職員で、1人1,000枚

  • 総務主任で、1人10,000枚
       

    *注 総務主任とは、1班10人程度の配達班をまとめる責任者。勤務経験が通常10年を超えるベテランで、平社員→主任→総務主任の順で昇格します。主任までは勤務年数が長くなると昇格しますが、総務主任は上司の推薦と試験が必要なので、それなりのやる気と人材でないとなれません。

        

とのことでしたから、今年もそのくらいのノルマがあることでしょう。


年々、年賀状を出す枚数が減っているのに対して、ノルマは上がっていく。


そもそも、1人あたり年賀状って何枚出すのでしょうか?


仮に、1人50枚出すとしても400人に売らなければいけませんよね。


当然、郵便や小包を配達することがメインの業務ですから、単純に販売の仕事をしているわけではありません。

配達先で声を掛けたり、勤務時間外に知り合いに頼んで買ってもらったりするわけですが、それにしても大きな数字です。


では、どうやって現場の職員はこなしているのでしょう?

次のエントリーで語っていきます。


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郵便屋さんの赤いバイク [語ります、内部事情・・・]

「郵便やさん」と聞いて何をイメージされますか?

あの赤い郵便バイクについてのお話です。


いわゆる「カブ」ですが、局内では機動車と呼ばれてまして、排気量は50ccと90ccの2種類あります。

貯金や保険の職員が乗っているのが、50ccでナンバーは白、後ろのキャリアが集配よりも小さめです。

それに対して、集配職員が乗っているのが90ccでナンバーは黄色、後ろのキャリアは2段階になっていて、サイドのレバーを持って上に引き上げることによって積載できる量が増えます。

(原付免許しかない人用に50ccの集配用バイクもあります)

 ヤマハ・スズキ・ホンダの各メーカーから納入されていて、それぞれクセというか特長があると言われています。

○○はローのパワーがあるとか、○○は加速性がいいとか・・・

実際乗り比べると違うものでして、乗っている人のクセやメンテナンスによっても乗り心地が変わる点は車と同じかもしれません。

定期的なメンテナンスは業者さんが入ってますが、オイル交換やステップが曲がった、ランプが切れたなど軽微なものは各自で直します。


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赤バイクは郵便仕様
 

エンジンは右足のキックでかけて、ギアはロータリー式になっています。

操作は左足つま先で踏み込むとニュートラルから1速、2速、3速と変速して、逆にかかとで踏み込めば3速、2速、1速となっていきます。


通常、左手に郵便の束を持って配達するため、左ハンドルにはミラーとブレーキレバーはなく、ブレーキは右ハンドルがフロント、右足つま先がリアに対応している郵便仕様です。


昔は普通のハンドルでしたが、寒冷地仕様でグリップヒーターが登場して、最近では都市部でも標準で付いています。

冬場の配達は手がかじかんで感触がなくなるので、非常に便利な機能です。

2月の雨の日の配達なんて泣きそうになりますから・・ 

もちろん夏場はスイッチをオフにしていますよ。


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公務員から公社へ、そして民営化に。 [語ります、内部事情・・・]

小泉政権下で段階的に公社から民営化された郵便局

公務員というと「親方日の丸」と口にする人がいるほど、目の敵にする風潮がありますが、公共サービスを提供する郵便局には、いまだに公務員のイメージがありますよね。


安定した職場(収入)でいいねぇ」などと言われることもしばしばですが、実際働いている人たちから見るとどうなのでしょうか。


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公務員には色々種類があるんです・・・


ひとくちに公務員と言っても○○省のキャリアや区役所の職員など様々ですが、郵便局の集配職員は郵便外務という公務員試験の中で一番やさしい試験を受け、郵便局の中でも一番給料の低い環境で働いていました。


郵便局は公務員だったころから「独立採算性」という制度で、税金で給料を賄っていたわけではなく、自分たちで商品を販売して、自分たちの給料は自分たちで稼ぎなさいというシステムでした。

だから年賀はがきや小包などの販売ノルマがあるわけです。




公社化され民営化までの準備段階として4年間ありましたが、働いている職員には本来の業務以外での負担が増えたばかりではなく、給与面でのカットや据え置きがありました。


先行きの危うさから、みんな将来への不安や不満を口にしていましたね。


管理職の人たちは「自分の定年まで持ってくれればいい」と正直に口にする人もいるくらいでしたから。





まあ、自分としては転職する大きな要因のひとつになったわけですが・・・




小泉純一郎が声高に叫んでいた「郵政民営化」は言葉ばかりが独り歩きして、民営化すれば税金の大幅なカットができるというイメージだけが先行して、良くなりそうだと錯覚させられていただけなんですよ。


その結果、過疎化と言われる地域や山間部、公共サービスにも関わらず利益率が低い地域の郵便局が減らされるなど、利用者が不便な思いをする結果となりました。




ひとつの建物の中で共存していた貯金・保険・窓口・郵便・集配は分社化により、強引なシステムの導入が行われ、人材の流失や無駄な異動が多く、本来向かうべく効率化とは逆ベクトルの矛盾と非効率に満ちたものになり、郵便局内部はガタガタになってしまいました




こうなることは現場を知る人間たちには十分予想できたのですが、止められないのが大きな組織の性(さが)でしょうか?

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