入ってみたら、こんなトコだった!【採用試験編】 [働いてみたら、こんなトコ]
自分が郵便局に入ったのは90年代でした。
バブルもはじけて多くの新卒者が、安定を求めて大企業や公務員を目指していた頃。
高校を卒業後、地元の企業で数年勤めた後退職し、次にどんな仕事に就こうか悩んでいた時に友人から誘われたことがきっかけでした。
当時、郵便局員はまだ国家公務員で将来を保証されたお堅い仕事と考えられていました。
しかし、公務員という響きに全く興味がなく、魅力を感じていなかった自分は、どうせ受かるわけないから、就職活動をしてますよ的な親に向けてのパフォーマンスの意味合いが強かったのです。
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郵政職員採用試験(外務職)
試験内容は、
1次試験
- 国語、数学、社会、理科(高校卒業程度)
- 判断推理、数的推理
- 適性試験
- 作文
2次試験
身体検査・面接
公務員試験の中では一番楽だと言われていて、この試験を合格すると郵便局の外務職【集配・ゆうちょ・かんぽ】に採用されるというものでした。
難易度は高校卒業程度とはいえ、卒業後してから数年間のあいだ勉強らしい勉強もしてこなかった自分は頭がすでに固くなっており、かなり苦戦しました。
今更勉強といっても範囲が広すぎるので、過去問題の本を購入して試験の傾向を探るくらいしかできません。
会場は現役の高校生、専門学校生に交じり、自分のような社会人で中途採用を狙う人の姿も多く見かけました。
彼らに勉強で勝つのは非常に厳しいなと感じたのを覚えています。
真面目に公務員を目指している人たちは、専門学校に通うなどして何十万円も投資していたことを後から知りました。
学力を判断する1次試験は半日程度で終了して、次の2次試験までは半年間ありました。
2次試験は、身体測定や身体検査が行われた後に、面接官による質疑応答でした。
これは職員になってから聞いたことですが、昔(自分の親世代)は縁故採用が多くて割と簡単に入れたそうです。
しかし、自分が受けた頃はすでに完全実力主義になっていて、1次試験は点数が悪ければ縁故でも落とされていたようです。コネが効くのは2次試験からということでした。
ゆうメイトと呼ばれるアルバイトの配達職員が大勢雇用されていましたが、実際に郵便局で何年も勤務経験を持つ若い彼らでさえ、1次試験でみな落とされていました。
2人だけ受かった人間を知っていますが、2人とも大学(割と偏差値の高い)を出ていました。
公社になった後も、正社員への登用制度はありましたが、非常に狭き門でしたね。
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